やや思想が偏った検索エンジン最適化 (SEO) 対策の基本

SEO 対策 ← 要りません

タイトルでオチていますが、「SEO 対策」という、いわゆる「検索エンジンのアルゴリズムを騙して質の悪いページを検索上位に表示させる手法」は不要です。すべきではありません。

SEO 対策が必要だと言っている人は、SEO 対策を仕事にしている業者が仕事を得るために、ポジショントークとして話しているだけです。SEO 対策は、すべきではありません彼らに仕事を与えないでください

なぜ SEO 対策をしてはならないのか?

では、なぜ SEO 対策をしてはならないのでしょうか。理由は簡単です。SEO 対策の本質は「検索エンジンを騙すこと」にあるからです。本来検索上位に上がってこないようなページを、あの手この手を使って無理矢理検索上位に持ち上げること。これが本質なのです。

その「検索エンジンを騙すこと」が半永久的に続けば良いのですが、検索エンジンも進化し続けるわけで、使い古されたテクニックは最終的にはそのページの評価をかえって悪くしてしまうこともあります。そうなると、定期的に手法を変えたり、内容自体の見直しなども必要になってくるのですが、そんなの、疲弊してしまうだけでしょう。

質の悪い記事を量産するのはやめよう

自然検索からの流入を増やすために、ブログ記事を書くというのは、どのサイトでもやりがちだと思います。それはやって良いことではありますが、「ネットで調べたらすぐ分かるようなことの受け売り」とか「適当に生成 AI に書かせた文章」でブログ記事を作るのはやめましょう。

それ、誰が見て嬉しいですか? インターネットにゴミを放流している自覚はありますか? 自社や自分のブランドを傷つけていないですか? 一度よく考えてみて下さい。

もっと他に、やることないですか?

自然検索から来るユーザーがお金を生むユーザーである確率は、たいして大きくないでしょう。

SEO 対策などという無意味なことにお金をつぎ込むくらいなら、指名検索で来た人が 1 パーセントでも多くコンバージョンを生むような施策を行うべきでしょう。

もっと他に、やることがあるのではないでしょうか。

やるのは、検索エンジン最適化 (SEO) だけ

やるべきなのは、検索エンジン最適化 (SEO) だけです。「質の高い記事」であるのは大前提として、

  • 検索エンジンにやさしい HTML 構造
  • シェアしてもらいやすいような仕掛け作り (綺麗な被リンクが増えれば、嬉しいですよね)
  • 爆速の表示速度 (見る側の人間にも、重要ですよね)
  • 回遊率を高めるページレイアウト

これらに集中して下さい。

当たり前ですが、企業・個人が相手にするのは、検索エンジンではなく、そのページにたどり着いたユーザーです。そのユーザーが、「本当に有用である」と思えるページでないと、意味がありません。

――とはいえ、検索エンジンは負け続けている

ここまで、反 SEO 対策的なことを書いてきましたが、事実、「検索エンジンを騙す SEO 対策」というのは今日に至るまで行われてきて、一定の効果があるので支持されています。「ユーザーが本当に求めている質の高い記事」を検索上位に表示することが検索エンジンの “勝ち” なのであれば、残念なことに今まで負け続けています。AI、AI、と言われる今でさえ、Google の検索エンジンは粗悪なページを見抜けない現状があります。AI が唯一人類に負け続ける分野かもしれません。

しかしながら、今までの SEO 対策というものが、如何に不安定なものであるかはよく分かったと思います。我々がやらなければならないのは、ユーザーにとって有用なページを作ることです。