fastboot、fastbootd とは? 何が違う?
初版: 2025/4/1
更新: 2025/4/1
fastboot、fastbootd とはなにか、解説します。
fastboot とは?
Android のブートローダーをアンロックしたり、イメージファイルを焼いたりするために、その専用のモードが用意されています。これを「fastboot モード」と呼びます。fastboot モードは、ブートローダーに実装されています。
また、fastboot モードでデバイスを操作するための通信プロトコルを、fastboot と呼びます。そして、その通信を行うために使用されるツールもまた、fastboot と呼びます。
つまり fastboot は、通信プロトコルであり、ツールであり、プログラムでもあります。Android のディープなカスタマイズ、例えばカスタム ROM の導入やルート化に挑戦する場合、最初はこの fastboot の門を叩くところからすべてが始まります。
fastbootd とは?
Android 10 以降では、動的パーティションという仕組みが導入されました。これにより、物理的に存在していたパーティションの一部は、super
パーティションにまとめられるようになりました。
ブートローダーからは、super
パーティションの中身を見ることはできません。そのため super
パーティションとしてイメージファイルをフラッシュすることはできますが、super
パーティションの中にあるパーティションを操作することは不可能です。
そこで登場するのが fastbootd です。fastbootd は、リカバリなどの領域に実装された fastboot のことです。fastbootd はブートローダーの外に実装されているので、super
パーティションを適切に処理することができます。
また、リカバリなどの領域に実装することにより、システムのアップデートに合わせて fastbootd をアップデートすることが可能になりました。
fastboot、fastbootd を使用するには?
デバイスを fastboot モードにするには、主に 2 つの方法があります。
- USB デバッグを有効化し、ブートローダーに再起動する。
adb
コマンドが使える環境と接続して、ターミナルで$ adb reboot bootloader
を実行します。
- 起動時に特定のキーの組み合わせを押したり、USB ケーブルを挿したりする。
- この方法は、デバイスによってやり方が変わります。例えば Google Pixel の場合、電源オフの状態から「音量下」と「電源」を同時に長押しします。
fastboot モードではなく、fastbootd モードにするには、次の 2 つの方法があります。
- USB デバッグを有効化し、fastbootd モードに再起動する。
adb
コマンドが使える環境と接続して、ターミナルで$ adb reboot fastboot
を実行します。
- fastboot モードの状態で、
fastboot
コマンドで fastbootd モードに切り替える。fastboot
コマンドが使える環境と接続して、ターミナルで$ fastboot reboot fastboot
を実行します。