ルート化って何? どんなことができるようになる?
初版: 2025/4/1
更新: 2025/4/1
「ルート化」を 3 行で解説!
- 特別な権限が必要な操作ができるようになるよ
- 「Magisk」「KernelSU」といったツールでルート化するよ
- セキュリティには細心の注意を払う必要があるよ
Android のカスタマイズの幅を広げる「ルート化」とは、どんなものか、どんなことができるようになるのかを解説します。
ルート化って何?
ルート化 (Root 化、root 化) は、「Android で本来できない特別な権限が必要な操作をできるようにすること」です。
なぜルート化というのでしょうか。それは、Android が Linux カーネルをベースとしていることが由来になっています。OS 内で、特別な権限を持ったユーザーを「スーパーユーザー」と呼びます。Linux で最初から用意されているスーパーユーザーは「root (ルート)」であり、「root ユーザーでしかできない事をできるようにする」ことから「ルート化」という名前がついています。また、「root ユーザーでしかできない操作」を「特権」や「ルート権限」といい、例えば「ルート権限が必要なアプリがあるので、デバイスをルート化した」という言葉の使い方をします。
英語ではルート化を単純に「root (動詞)」「rooting」と表し、ルート化されたデバイスのことを「rooted phone」と表します。
ルート化すると、なにができるようになる?
ルート化すると特別なことができるようになる、というのは分かりましたが、具体的にどのようなことができるようになるのでしょうか。
本来変更できない設定のカスタマイズ
「設定」アプリでは変更することのできないようなカスタマイズを行うことができます。例えば、設定として用意されてはいるものの、変更手段が用意されていない項目を変更したり、タブレット限定の設定をスマートフォンでも使えるようにしたりといったことができるようになります。
ユーザーインターフェース (UI) のカスタマイズ
本来は変更することができない OS のユーザーインターフェース (UI) をカスタマイズすることができます。これは配色の変更といった小さなものから、大幅なレイアウト変更やコンテンツの追加といった大規模なものまで、様々なカスタマイズができるようになります。
アプリへのコードの注入・改変
アプリのプログラムに対して独自のコードを注入し、アプリの挙動を改変することができます。具体的な例として、Android ランタイムに介入する「Xposed フレームワーク」がメジャーです。
完全なバックアップの作成
Android のバックアップは Google アカウントに紐付けてバックアップを取ることができますが、これでバックアップされるものは、アプリの中でも、バックアップを許可したアプリとそのデータのみです。
ルート化された Android デバイスでは、バックアップを禁止しているアプリのデータをバックアップすることができるようになります。することができます。さらに、アプリのデータにとどまらず、OS 全体のバックアップを取ることも可能です。ただし、バックアップされたデータを復元する場合、復元するデバイスもルート化されている必要があります。
ルート化されているかどうかに関わらず、カスタムリカバリを導入することができるデバイスでも、同様に OS 部分を含む完全なバックアップを取ることができます。
ルート化するには、どうすればいいの?
ルート化するには、まずデバイスのブートローダーがアンロックされている必要があります。故に、ルート化するには、「ブートローダーをアンロックできるデバイス」である必要があります。
そして、「Magisk 」「KernelSU 」「APatch 」といったツールでルート化を行います。
ルート化すると、犠牲になるものは?
セキュリティには要注意
ルート化を行うと、アプリに対して、ルート権限を与えることができます。もし悪意のあるアプリに対してルート権限を与えると、機密データの漏洩やデバイスの破壊などが起きる可能性があります。
アプリにルート権限を与えるときは、そのアプリが悪意のあるアプリではないか、正しい提供元からダウンロードし、改ざんされていないかどうかを調べる必要があります。
デバイスによっては、不可逆な影響がある
ルート化やブートローダーアンロックは、ほとんどの場合元通りの状態に戻すことが可能です。しかし、特定のデバイス (特に Samsung Galaxy など) は、ルート化をトリガーとして、デバイスに不可逆な影響を与えるものがあります。そのようなデバイスでルート化をすると、ルート化を “やめる” ことは依然として可能ですが、「ルート化した」という記録が残り続けることになります。この場合、この記録が影響して特定の機能に制限が掛かったり、修理拒否、保証の消滅などが発生する可能性があります。
ルート化を検知してブロックするアプリがある
ルート化されていることをアプリが検知して、アプリの実行をブロックすることもあります。例えば、チートを防止したいゲームアプリや、高いセキュリティ性が求められる銀行系アプリなどが検知しようとします。