カスタムリカバリ TWRP の基本的な使い方

Android の代表的なカスタムリカバリである、TWRP の基本的な使い方について解説します。

前提条件

  • デバイスのブートローダーアンロックされている必要があります。
  • adbfastboot が使える状態である必要があります。
  • デバイスに合うドライバ等がインストールされている必要があります。
  • デバイスやデバイスのバージョンに合った TWRP が存在している必要があります。

ダウンロード

TWRP の公式サイトから、TWRP をダウンロードすることができます。Devices をクリックすると、メーカー一覧が出てくるので、デバイスのメーカーをクリックします。その後デバイス名を選ぶ画面になりますので、同じ名前のデバイスをクリックします。

「Download Links:」という見出しにある「Primary (Americas)」や「Primary (Europe)」というリンクをクリックします。すると twrp-<バージョン名>_<OS バージョン名>-<デバイスのコードネーム>.img というリンクが複数表示されているので、その中で TWRP のバージョンが新しく、なおかつ OS のバージョンが合うリンクをクリックして、 .img ファイルをダウンロードします。

デバイスに合うファイルがない場合

公式でサポートされているデバイスには限りがあります。XDA や Telegram といった Android 関係のコミュニティで、非公式の TWRP が開発されている可能性があります。

TWRP を起動

デバイスの USB デバッグが有効になっている状態で ADB が使える環境に接続し、コマンドを実行します。

$ adb reboot bootloader

実行するとデバイスが再起動し、しばらくするとブートローダーが表示されます。

Android 上から直接ブートローダーに再起動できる方法があれば、それでもいいわよ! たとえば、LineageOS 系統のカスタム ROM は「高度な再起動オプション」を表示する設定があるわね。

以下のコマンドを実行して、デバイスがリストに存在することを確認します。

$ fastboot devices

もしリストになければ、デバイスが正しく認識されるよう、接続元の設定を変更します。

Windows の場合、デバイスマネージャーを開き、Android デバイスを選択し、右クリックし「ドライバーの更新」→「コンピューターを参照してドライバーを検索」→「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」→「Android Device」→「Google, Inc.」→「Android Bootloader Interface」を選択してドライバを設定します。

$ fastboot boot ファイルパス

上のコマンドを実行すると TWRP のイメージファイルがデバイスに転送され、準備ができ次第 TWRP が起動します。

TWRP の操作

TWRP が起動すると、パスワードを求められることがあります。パスワードを入力するとファイルの暗号化を解除します。

ホーム画面・画面ロック・ログ画面

TWRP のホーム画面。

TWRP のホーム画面です。画面下の中央のボタンをタップすると、いつでもここに戻ります。

電源ボタンを押すと、画面をロックすることができます。もう一度押すとロック解除画面になり、スワイプすることでロックを解除できます。

画面下の右のボタンを押すと、TWRP のログを開くことができます。エラーなどの情報もここに記録されます。

Install (インストール)

ZIP やイメージファイルをインストールすることができます (ボタンで切り替え)。例えば、カスタム ROM をインストールしたい場合、ここから操作します。

ファイルを選択したら、スワイプでインストールを実行します。イメージファイルの場合、フラッシュするパーティションを選択する必要があります。「Flash to both slot」にチェックを入れると、A/B パーティションのあるデバイスでは両方のスロットにフラッシュできます。

Wipe (消去)

TWRP 上で Factory Reset を実行する画面。

各データを消去できます。「Factory Reset」では、ロック画面と内部ストレージを除くデータ、キャッシュパーティションからデータを消去します。TWRP 上での Factory Reset は、アプリや設定を消去しますが、内部ストレージを消去しません。そのため、Android の設定にある「工場出荷時に戻す」によるリセットと挙動が異なります。

「Advanced Wipe」を選択すると、パーティションを選択して消去することができます。「Format Data」を選択すると内部ストレージなどを含むすべてのデータパーティションを消去します。

Backup (バックアップ) Restore (リストア)

バックアップを取ったり、バックアップから復元することができます。カスタムリカバリ上では、内部ストレージを含むデータパーティションのバックアップを取ることはできません。

Mount (マウント)

選択したパーティションに ADB 経由でアクセスできるようになります。

Settings (設定)

細かな挙動を変更したり、言語を変更したりすることができます。TWRP のインストールする場合を除き、設定は保存されません。

Advanced

ログを書き出したり、サイドロードを有効にしたり、TWRP をデバイスにインストールしたりすることができます。

Reboot

様々なモードに再起動できます。A/B パーティションのあるデバイスでは、下のボタンからアクティブなスロットを切り替えることができます。